「PICOSUKEさん!ちょっと良い話があるのですが」
彼からの電話は突然やってきた。
年に数回電話でやりとりする関係だが、愛嬌があって憎めない性格をしている。
そんな彼からの電話なので、一通り話を聞くことにしてみた。
彼が言うには
「私の取引先の方で元証券会社勤めの方がいらっしゃるのですが、年利20%の利益を生む投資があります。その方は海外の未上場株を運用していて、上場後に株価が上昇したら売り抜けて利益をあげている方です。実は私ももうすぐ元を取れるくらいなのですが、今回投資家枠が1名空いたらしく、PICOSUKEさんにはお世話になっているので、どうかなと思って声をお掛けしました」
年利20%という事は、100万円預けたら1年で20万円の利益を得ると言う事。
ここで疑問が生じる。
世界最高の投資家として知られるウォーレン・バフェットですら年利22%の運用益だと言われている。
そんな世界最高の投資家と同程度の投資を行う人間が今まで無名のまま?
しかも、そんなに儲かってるなら他人のお金を使う意味が分からない。
彼は更にこう続ける。
「投資すると言う形式だと元本割れの可能性もありますが、その方はお金を借りると言う形で運用しますので、借用書を準備してくれます。その方の資産は十分にありますので、貸し倒れの心配はありません」
更に怪しい(笑)
そんなに資産があるなら、他人からお金は借りませんね(笑)
これ、典型的なポンジスキームだと判断しました。
以下、wikipediaからの引用です。
今回の知人とは今後も仕事の上でお付き合いが必要なので、やんわりとお断りしました。
基本的に、元本保証の高利回り(年利20%以上)案件は詐欺です。
詐欺師はそれらしい事を言いますが(今回の知人はただの被害者だった可能性もありますが)自分の所に美味しい話が来る時は気をつけないといけませんね。