膀胱尿管逆流症は自然治癒・寛解する事が多い疾患と言われていますが、重症の場合は手術も必要になる場合があります。
我が子の場合、膀胱尿管逆流症が重症だったため手術の適応となりました。
本心では
「何とか手術は回避したい」
と思っていましが、今後のために思い切って手術を行いました。
本日は、私たちと同じように
「膀胱尿管逆流症の手術で、傷跡は気にならないだろうか?」
「子供が大変な思いをするのではないだろうか?」
と不安をお持ちの方に向けてブログを記したいと思います。
膀胱尿管逆流症
膀胱尿管逆流症とは
腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に貯められますが、尿管と膀胱のつなぎ目(接合部分)の異常のため、膀胱に貯まった尿が再び尿管、さらには腎臓に逆戻りする現象を膀胱尿管逆流症と呼びます。
膀胱尿管逆流の原因
尿管と膀胱の接合部が弱く、逆流を防止する働きがない場合。
膀胱や尿道の異常のため尿管膀胱接合部弱くなり、逆流が発生する場合。
また、この2つの原因がはっきりと分けられない場合も珍しくはありません。
難しくて何を言っているのか分からないと思いますので、私の手書きイラストで図解&解説します。
逆に分かりづらいかもしれません。
ゴメンナサイ。。。
膀胱尿管逆流症の発見のきっかけ
尿路感染症による発見(尿の通り道や腎臓に細菌が入り込んで起きる)
主な症状
高熱
側腹部・背部痛
子供が乳幼児の場合:下痢・嘔吐・不機嫌
年長児の場合:排尿時の痛み、頻尿
その他による発見
主な症状
排尿が自立できる4~5歳を越えても昼間に尿をもらしてしまう
頻尿
尿回数が少ない
蛋白尿の検出(腎機能障害)
膀胱尿管逆流症の治療
尿路感染予防のための抗生物質または抗菌薬の継続投与
内視鏡を用いた手術治療
腹部切開による手術治療 ← 我が子の場合はこちら
膀胱尿管逆流症による長期的な合併症
腎機能低下に伴う腎不全
高血圧
実際に手術した直後の写真(血が苦手な方は注意!)
手術が終わって、まだ麻酔が効いている時の写真です。
親としては痛々しさもありました。
しかし、今となっては手術によって心配事が解消されたので、やって良かったと思っています。
現在の写真(術後2年と半年ほど)
拡大されているので、傷跡は見えてますね。。。
しかし、ふつうに生活をしている分には全く気になりません。
お風呂に入っていて、腹部に目をやっても全く気づかない程です。
最後に
重度の膀胱尿管逆流症のお子様をお持ちのパパ・ママは、さぞお悩みの事と思います。
私は、はっきり言って重症の場合ならば手術すべきだと思います。
無理に引っ張って腎臓にダメージが残ると、ひどい場合には透析を導入する事も想定されます。
そうならないためにも、早めに決断をした方が子供のためだと思います。
この記事が、お悩み中の方の背中を少し手も押すことが出来れば幸いです。