「同じような事件や惨事を繰り返させないためには、社会全体として、そもそも『人間が命の瀬戸際に追い込まれることのない社会(環境)』を作る方向で対策を進めていかなければならない。『窮鼠猫をもかむ』ではないが、社会の中で命や暮らしが追い詰められたとき、そのリアクションとして、社会に対して恨みを抱き、暴力性が内にではなく外に向かって、『誰でもいいから』と殺人を企てる人を皆無にはできないだろう。人たちに『ひとりで勝手に死んでくれ』と言ったところでなんそうしたの実効性もない。むしろ、生き死にのはざまに立たされている人を自殺へと追い込みかねない