最近、耳にする事が多くなってきた「ソーシャルレンディング」という言葉。
「そもそも、一体どんなものなの?」
「どんな会社があるの?信用できる会社は?」
「実際に運用している人の話が聞きたい!」
この記事は、そんな疑問をお持ちの人にオススメです。
ソーシャルレンディングとは?
平たく言えば、お金を貸したい人(会社)と借りたい人(会社)の仲介を行うインターネットを介した融資サービスの事です。
おおまかな流れとしては、
- ソーシャルレンディング事業を運営している会社は、ネットを使ってウェブサイト等から資産運用をしたい個人の出資金を集めます。
- その出資金を借りたい人(会社)に融資します。
- 出資者は返済金額を満額受け取ります。
- 返済金額に上乗せされる利息分については、ソーシャルレンディング会社と出資者とで取り決めに従って分配します。
昨年までは最低投資額が1万円からと言う運営会社が多かったのですが、今年(2019年)になってから、何と1円からでも投資可能な運営会社も立ち上がって来ており、気軽に投資することが可能となっています。
ソーシャルレンディングを運営している日本国内の会社
国内には25社の運営会社がありますが、現在口座を開設できる会社は20社となっています。
ここでは、累計応募額が100億円を超える大手5社をご紹介致します。
・クラウドバンク:クラウドバンク
累計応募額は481億円の規模です。
証券会社が提供する日本初の融資型クラウドファンディング。
・maneo:maneo
累計投資額は1598億円の規模で、日本最大級の規模です。
国内最大手ですが、最近は支払いの延滞や業務改善命令を受ける等、
出資先の選考方法にやや疑問が生じているようです。
・LCレンディング:LCレンディング
累計投資額は275億円の規模です。
不動産への投資に特化しており、JASDAQ上場企業のロジコムグループが
100%出資している子会社となります。
・クラウドリース:クラウドリース
累計投資額は159億円の規模です。
店舗ビジネスに特価していますが、最近では支払いの延滞が生じている
ファンドもあるようです。
・クラウドクレジット:クラウドクレジット
累計投資額は174億円の規模です。
ソーシャルレンディングのメリット
高い利回りマイナス
金利時代の今、銀行口座に預金していても金利は0.1%~0.01%程度です。これは100万円の貯金があれば利息として1000円~100円に相当します。一方、ソーシャルレンディングにおける平均利回りは4%~12%と高い水準です。
出資者に対して高利回りを分配する為には、貸出金利を高く設定する必要があります。
この高い貸出金利が実現できる理由としては、財務的には健全でも銀行から融資を受けられない企業があるからです。
例えば、創業間もなくて実績が少ない企業は、銀行からの融資を受ける難易度が上がってしまいます。
そこでソーシャルレンディングの運営会社は、借り手側がしっかり借入金を返済できるかという事に着目し、融資を行っています。
運用実績が安定している
運用実績はプロの投資家でも初心者の投資家であっても、必ず同じとなりますので、経験の有無には左右されません。
ほとんどの場合、一度融資を行った先に対して第2期、第3期と継続的に融資を行っていく方式ですので、過去の償還実績を参考にすれば貸し倒れの可能性も少なくなります。
知識が浅くても運用できる
FXや株式投資は予備知識が必要となりますが、ソーシャルレンディングでは予備知識はそれほど必要とはなりません。
手間が掛からない
一度融資を開始してしまえば、あとは運用期間が終了するのを待つだけです。
株式投資やFXでは刻一刻と変化する市場に対応する必要が生じる場面もありますが、ソーシャルレンディングでは何もする事はありません。
ソーシャルレンディングのデメリット
融資先の貸し倒れによって元本割れの可能性がある
ソーシャルレンディングで最も懸念されるリスクは、融資先企業の貸し倒れだと考えられます。
業績の悪化・伸び悩みなどの理由から返済できない企業が出てきた場合、出資者への返金も滞る事になります。
そのような状況になることを想定し、多くは融資先との間で担保・保証に関する契約を結んでいるケースが多いのですが、その担保される土地や評価物件の価値によっては元本を取り戻す事も難しくなります。
途中解約ができない
例えばあなたがファンドを選定し融資を開始したとしたら、基本的に途中で解約して現金に戻す事はできません。
従って、手元にある資金のうちでも余裕のある範囲で行う必要があります。
返済が早まったり、延滞したりする可能性がある
例えば、思ったよりも早期に返済分の支払いが終わった場合ですが、本来期待していた期間より早く返済される事で、それだけ期待利回りを下回る事となります。
一方、返済が滞って返済が予定より長引く事も可能性としてあります。予定していた期間より長く貸出する事により、資金の流動性が損なわれる可能性があります。
一攫千金は狙えない
一方、ソーシャルレンディングは13%程度が最も高い利回りとなり、投資期間は半年~数年の商品がほとんどです。
気長に手元の余裕資金を増やしたいと言う方にはお勧めの投資と言えるでしょう。
運営事業者が倒産する可能性がある
ソーシャルレンディングで最も大きなリスクです。ソーシャルレンディングと言う仕組み自体が新しいため、運営事業者も設立間もない規模の小さな新興企業が多く、経営状態は盤石とは言えない企業も含まれます。
今回ご紹介した累計応募額が100億円を超える大手5社であれば、倒産の可能性は少ないでしょう。
まとめ
マイナス金利政策が続いている現在では、銀行に預金していても利息はほぼ見込めません。
自分自身で余裕資金を有効に使い、お金を増やしていく事が重要だと考えます。
ソーシャルレンディングもその手段の一つとして活用を検討してみては如何でしょうか?
実際の運用状況をご紹介
私も実際にソーシャルレンディングを行っています。
私の場合はクラウドクレジットを利用していますが、現状の運用状況を予測も含めてご紹介致します。
手元の資金は、私の小遣い口座から50万円ほど捻出しています。
既に1つのファンドが償還終了となっていますが、運用1年ほどで以下の通り収益が出ています。
(運用中の元本393,875円+今すぐ投資可能な残高119,247円=513,122円)
現状、運用1年間で13,122円の利益を出していると言う事です。
あなたの資産運用の参考にして頂ければと思います。